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tOkYo rAiDeRsによる観戦試合のメモです。次節のためにウソをつくこともありますのでご了承ください。


2002年JFL 第5節 03/05/2002 13:00 K.O.
○ 佐川急便東京SC 5-3 SC鳥取

駒沢陸上競技場
晴れ

呑気にタコ焼きが並んでいる、ある意味エポックメイキングなデザインが施された今季のJFLのポスターには、「食われるのはどこだ。」とのキャッチフレーズが踊っている。今年度導入の入れ替え制度により、サバイバルレースが生じるという意味だという。本日の対戦相手にして、昨年ぶっちぎりの最下位に沈んでいたSC鳥取にとって は、身にしみるフレーズであろう。

今節の試合。アウェイとは言え去年ホームでドローに持ちこんでいる佐川東京相手に、是が非でも勝ち点をもぎ取っておきたいところ。中断前のこの試合に一層の危機感を持って臨んでいたはずだ。佐川東京からしてみればこのフレーズは、「大物食い」すなわちフットボールの 醍醐味、ジャイアント・キリングを想起させる。

天皇杯でJリーグの名古屋グランパスエイトを破り、一躍名を挙げた我等がジャイアント・キラー佐川東京は、堅守を基調に、創造性溢れるアタッカー陣を 擁して颯爽と上位に現れた咋シーズンとはうって変わって、今季はこれまで失点を重ね 足踏みをしている。今年更なるジャイアントキリングを達成させるにあたって、守備陣の立てなおしはその必要条件である。ホーム最大の会場、駒沢の観衆(500人強、昨年鴨川で50人程度であった観客数を考えればこれは破格の数字)の前で、一層の向上心を持って臨んでいなければならなかった。しかし…。試合は果たして大味であった。

前半。強い向かい風にさらされた佐川東京は、思うように攻めの組み立てが出来ない。この日もボランチには米山が入り、右サイドはクロスの精度を評価された井上公平が起用されていたが、強風の影響もあってか、竹谷の高さを活かすクロ スの供給は期待したほど見られず。また、両サイドは下がり気味のポジションを取っていた ため、佐川東京の攻撃パターンの中核であるはずの両ウイングバックからの崩し自体が 少なかった事も記しておく。

双方とも攻撃の形は作れず、時間のみが過ぎていったが、38分山本正男のゴールで佐川東京がようやく先制。その後、期待の新人竹谷が前半終了間際に小幡、山本と繋がったパスを受け右足で嬉しい初得点。そのまま2−0で折り返し。

後半、小幡に替わって連続試合得点中のスーパーサブ馬目を前線に投入。風向きも味方につけ、更に攻撃を仕掛けようという佐川東京。開始早々、「ゲームキャプテン」山本正男がドリブルで中央に切りこみ、右足でミドルを一閃。3−0。キャプテンマークを誇示する正男。カッコイイぜ!マサオ。楽勝のム ードが漂う。

しかし、その後ゴール前で鳥取に直接フリーキックを与えてから、試合は思わぬ展開を見せ始める。鳥取雨野が、ふわりと浮き球で壁の頭を越える小賢しい、…いや、失礼、見事なロビングを上げる、これを松山に決められ3−1。さらにその後、なんとも不可解な判定でPKを与えてしまう。歓喜の余り一斉に携帯メールを送信し始める鳥取サポーター…。PK決まって3−2。

これ以外にも試合を通じてたびたび顔を覗かせた、レフェリーの不安定なジャッ ジメント。吹き荒れる強風と、流れに乗って必死に食い下がる鳥取イレブン。なんとも嫌な雰囲気が漂い始める中、ついに混戦から、ペナルティエリア手前中央でフリーの雨野にボールが渡りゴール左隅に強烈なミドルシュートを突き刺されて しまう。3−3。

誰も予想し得なかったダークホースの健闘ぶりに湧きあがるスタンド。色を失う佐川東京ベンチとゴール裏。本当にまずいことになった。引き分けどころか、ジャイアントキリングが逆に行なわれようとしているのか?しかも駒沢で…。いやなイメージが湧きあがる中、シュートの前にファウルがあったと主張し抗議を行う佐川東京イレブン。ともすると気休め程度にしか捉えられない この光景は、すぐに意外な展開を見せた。気がつくと副審は旗をあげ、主審は間接フリーキッ クを命じ、GK佐野がセンターサークルに戻るはずのボールをペナルティエリア内にプレイスしているではないか。ノーゴールだ!

はるばる東京にやってきたのか、緑色のそろいのユニホーム姿に身を包み、熱心に応援していた十人程度の鳥取サポーターからの怒号がピッチに降り注がれる。だが、再び判定が覆る事はなかった。3−2。佐川東京のリードは変わらず。

皮肉なものだ。意気消沈する鳥取のDF陣を尻目に、竹谷が試合を決定付けるシュートを決めたのは、その直後であった。4−2。その後、馬目のヘッドが決まり、反抗もこれまでと思われた鳥取も終了間際に意地を見せグラウンダーのクロスから得点を挙げるが、時既に遅し。 5−3。

「お前達は悪くなーい」

鳥取サポーターの悲痛な叫び声がむなしくスタンドに響き渡る中、この不思議な試合は、結局波瀾を見せることなく幕を閉じた。佐川東京は、ホーム初勝利にして今季初の連勝を飾り、鳥取には、ジャイアントキリングどころか残留に必要となる勝ち点1すら奪えないという現実のみが残った。

善戦した鳥取にとっては気の毒としか言いようのない「幻のゴール」であったが 、同じく不可解な裁定による、PKでの2点目がなければ、そんなシーンも生まれる事はなかったであろう。皮肉だが、これが勝負の綾というものである。また、それは如何なるカテゴリの如何なる競技においても変わることはない。「ウチにとってはラッキーだった」試合後の大貫監督のコメントがこの事実を端的に物語っている。但し、そのシュート自体は実に素晴らしく、「勝負の綾」で取り消すには若干惜 しいものだったということも併記しておく。

裁定云々よりも、佐川東京にとって、この試合において語られるべきは、やはりその内容である。残念ながら、今節も失点を重ねてしまった。不運な失点が重なったとは言え、これはゆゆしきことだ。かといって、我々は決して守備偏重の試合運びをして欲しいというわけではない。鈴木俊を中心に無失点を続けた咋期のように、アグレッシブかつ抜け目ない(攻撃の第一歩としての正確なフィードも含めて)「魅せる」佐川3バックの復活を中断後は期待したい。同時に、米山と熊谷がコンビを組む事になったダブルボランチによる、守備時の約束事等どうなっているのか、こちらも気になるところ。

翻って攻撃に関しては、ボランチの米山が基点として奮闘を見せ、竹谷のポストプレーも安定し始めているのが見て取れたものの、これが全体のシステマティックな攻撃の形にまで昇華できていたかと言うと、未だ完成には程遠いと言わざるを得ない。点が線となっていないのは現状であるが、敢えて点で見るとすれば、今季ケガで不安視された山本正男の活躍ぶりは素晴らしく、エースの風格も兼ね 備えてきた。御来場の方もぜひこの「マサオ」の名を記憶されると良い。後期更なる飛躍を期 待できる男だ。

全体的に運動量の少なさが目立ったが、当日滋賀県守山市に移動し、翌日から2日間に渡って行なわれた「佐川急便社内サッカー大会」との兼ね合いも考慮すれば致し方ないといったところか。ただし、今後も、恒例のJリーグチームとの練習試合や、シード権獲得に至らなかった為参戦が決定した「天皇杯東京都予選」(試合が多く見れるってことでRaiders的にはには大歓迎だけど)等、過密日程が予想される。

体力的なペース配分と如何にモチベーションを向上させ、目標に向かう態勢を作り出せるか?1ヶ月の中断後は、本田、大塚、ジヤトコ、そして横河…、負けられない相手との試合が控えている。そしてその先には更なるジャイアント・キリングを目指しての最大の目標、天皇杯がある。守備の立て直しのみならず、多くの課題を見出すに至った、中断前の一戦であった。

これらを如何に克服し更なるステップアップを望めるか、見る側にとっても、危機感や歯がゆさではなくワクワク感に高められる内容を提示できるか?我々は今後も、興味深くその行方を追って行きたい。また、その過程を楽しみたい。

がんばれ、佐川急便東京SC! (K)


野球のような点差の試合になってしまった。3失点はいただけない。守備陣個々がそんなに悪いとは思えないのだが、どうも連携に問題があるようにも感じる。ここでがたがた云ってもしょうがないので、守備の整備を望むということで。そういえばサイドのふたりが下がり5バックぎみで入ったのはここのところの失点が多かったからだろうか?その間は点が取られなかったのは事実ではあるが…。

一方で攻撃に関していえば5点獲れたのは悪くない。最後の2点は相手が意気消沈した隙をついたとはいえ、きちんと決めたのも良い。ただし個人技で点を獲った場面が多かったのが気にかかる。約束事を基本にそこからクリエイティビティを加えるということからすると消化不良かもしれない。もちろん、相手が相手だったとはいえ、きちんと点を取った点は評価する。

しかし5対3だ。やはり今日は3対0になってから流していたということだろう。舐めたとも云う。本当はこういうことではいけないのだが、今日はしょうがない。なぜなら、明日から佐川急便の社内大会で二日続けて試合をしなくてはならないからだ。この試合のあと選手、スタッフ、一部のサポータはゴールデンウィークの民族移動の中、滋賀を目指すわけである。

そして選手の方はこの試合の後、滋賀まで移動した上に翌日午前中から、そして翌々日は朝8時半からと試合が続くわけなのだ。手を抜く気はなかったはずだが、どこかに「3対0になった。楽をしよう」という意識が横切ったのではないだろうか。そこを突かれて得点を決められ、1点差まで迫られる。3点目という時に前のプレーでファールがあったというこちらのアッピールでゴールが覆る。誉められたジャッジではないが、ラッキーであったのは確かだ。

Tokyo Raiders内では審判批判だけは大きな声にすまいということ確認しあっていた。試合全体を通しては、相手よりの笛がやたら多かった。ひとつひとつあげればあげられるが、辞めておこう。それは試合を見ていた「フットボール」ファンなら分かるはずだから。やはりサポートする側はジャッジに至る前の審判というひとりの人間の脳内ドラマに思いを馳せることが必要である。そういうことを改めて感じた試合でもあった。(Y)



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