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JFL 第7節 07/05/2003 18:00 K.O. 佐川急便東京SC 1-0 佐川急便大阪SC 江東区夢の島陸上競技場 晴れ、風やや強し、そしてなぜか終盤、靄 佐川急便東京SC 3−4−2−1システム 新木場の駅に降り立つと、潮風が顔をなでた。海の匂いだ。 ホームの匂い、みたいなモノがあるとすれば、こんな感じなのだろうか?とガラにもなく思ってみる。 ホームといえば、今季最多使用となる、事実上の本拠地とも言っていい夢の島では2試合して 1分け、1敗。芳しくない。相手がどこだろうと、ホームでは勝たなければならない。 だが、佐川東京はこの日を含め、5月1日のアウェイデンソー戦を皮切りに、社内大会本戦2試合から 今日の佐川大阪戦第2ラウンドと、一週間で実に4試合という厳しい日程の真っ只中。とりあえず日程のタイトぶりは、CLを戦う欧州の名門チームのようだ。 …などと、呑気なことも言っていられない。 疲労、怪我…。ターンオーバーさえも有力視されていた。 個人的には別にかまわなかった。(むしろ、消耗したAよりも、潜在能力の高い、活きの良いBチームが出た方がイイんじゃないか?) どんなカタチでもいい。この連戦を制して、真の勢いとして欲しい。 思索をめぐらせながら、試合開始を待つ。薄暮の中、最初はまばらだったスタンドにも人が集まり始める。 客層は、さまざま。 さて、キックオフ。風が強い。お世辞にも良く養生された、とは言えないピッチからは砂埃さえ舞い上がった。 風上に立ったのは、アウェイの佐川大阪。2日前の社内大会決勝戦で東京に敗れている。必勝を期しているはずだ。 佐川東京は、Aチームだった。右シャドーの位置には小幡ではなく、光岡が登場。社内大会と全く同じ布陣だ。 伊藤琢矢の頭の包帯が痛々しい。ベンチには嘉悦、馬目。 対する佐川大阪のシステムも、佐川東京と似た3−4−3。トップの位置には、清水エスパルスから新加入の横山がいて、時折、ポストプレーをからめて チャンスを作る。中盤でボールを支配し、サイドをつこうという意思は見える。 先制点は、ディフェンシブだった佐川東京にもたらされた。4分。左コーナーキックからニアサイドにいたDF富山のヘッドが炸裂。あっけないが、これが決勝点となった。 それにしても、両チームともに動きが重い。中1日では仕方のないところか。佐川東京は、トップの笠木が精力的にチェイシングを仕掛ける。しかし、周囲との連携はあわず、ポストプレーなど効果的なカタチは作り出せない。 ただ、裏を取ろうという意欲は見える。右の光岡は、もっぱら中盤でボールを受けて、チャンスメイクに専念。トップで起用された開幕戦の時と比べて、この位置の方が彼のポテンシャルを活かせるのではないか?笠木のポストなどとの絡みが見たい。 本調子にはまだ遠い感じだが、光明は見えた気がした。 芝の悪さ、風、疲労。さまざまな要因が影響していたろうが、全体的に、プレーの精度が非常に低い。要所で出るパスミス。ボールが落ち着かない。面白くない。決定機は一、二度。佐川大阪も、前からの意識は感じられるが、あと一歩がない。散発でミドルを放つのみ。 まったりと、前半終了。 「もういいよ、終わりで」無遠慮に、誰かが言った。 本当に終われば良いと思う。前半のみで、コールドゲーム。勝ち点3、まんまといただきだ。 気づくとメインは結構な客の入りになっていた。いかにも練習終わりの サッカー小僧や仕事帰りのフットボール好きといった風情の人が、ふらりと立ち寄ったという感じ。 あたりは暗くなり、バックスタンドの向こうには湾岸のネオンがまたたいていた。臨海副都心のナイター。悪くないロケーションだ。 (ただ、欲を言えばせめてあと30分遅ければ、という声も上がっていたということも併記しておく) 後半開始。いよいよ攻勢を強める大阪。左右から、次から次へとクロスが放り込まれる。危ないシーンの連続。 これをGK加藤竜二を中心とした佐川東京のDFラインが身体を張って守りきる。ディフェンス陣の健闘が光った。 50分。故障を抱えるマサオに替わって馬目投入。持ち前の運動量と、スペースへの走り込みで、チャンスの増加を狙う。ドサクサ紛れの決定機が数度。 佐川大阪もカードを切る。猛攻は続く。正直、いつ失点してもおかしくなかった。 80分。7番がユニホーム姿に。嘉悦の重役出勤だ。ざわめく場内。光岡と交代し、左のシャドーに入る。場内からは大きな拍手。オーディエンスは良くわかっている。 中央笠木のスルーパスから、キーパーと一対一に。と思いきや、この試合奮闘していたキーパー植田がセービング。 「止めるなよ!嘉悦なんだから!」の声。それは無いだろう。とも思ったが、もっともなご意見。植田はいいキーパーだが、惜しむらくは空気を読めない。 終盤やや盛り返し、そのまま、短いロスタイムを経て試合終了。 1−0。 文句あるか。という開き直りすら感じさせるスコア。スペクタクルのかけらもない。 しかし、何と言われようと、この状況ではとにかく勝つことこそ何より重要だ。 疲労の中、最小得点差をしぶとく守りきり、勝った。リーグ戦を見ているとこういう勝利がとてもかけがえのないものに思える。 横河武蔵野戦ではスタンドに向かって手をあわせ、敗北を詫びていた熊谷が、大きくガッツポーズを見せる。 大貫監督も珍しく喜びを露にしていた。 1−0。なんと麗しのスコアだろう。 この勝ちは、デカイ。 (K) 東京Raiders制作による当日配布された東京レイダーズの「紙」はこちらからダウンロードできます。PDF化されていますので、Acrobat Reader等をお使いの上ご覧ください。 |