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tOkYo rAiDeRsによる観戦試合のメモです。次節のためにウソをつくこともありますのでご了承ください。


JFL 第12節  07/06/2003 13:00 K.O.

ソニー仙台FC 1-2 佐川急便東京SC

仙台スタジアム  曇り

佐川急便東京SC 3−4−2−1システム
      馬目(笠木)
   戸田(山本)山根
米山 熊谷 津村(田中)久保寺
  冨山 鈴木 伊藤
        加藤
<その他リザーブ:佐野、川村>

日本で最も、フットボールを体感できる会場、仙台スタジアム。佐川東京初見参(追記:実は2度目、一回目は2000年の全国社会人選手権決勝の佐川印刷SC戦。タイトルを取った縁起の良い地です。)である。リーグ中断中との事でか、地元のフットボールファンが多数詰め掛けていた。

大塚と殊勲のドローを演じた今季これまでで最強の敵、ソニー仙台相手に新メンバーがどんな試合を繰り広げるのかも、楽しみであった。試金石となる、重要な一戦だった。

メンバーは、前節と同じ。リザーブも同じ。しかし、大きく違う点が一点あった。急病のため、大貫監督が不在。テクニカルエリアには時岡コーチが入った。

ソニー仙台は、オーソドックスな4−4−2。中盤はトリプルボランチ。最終ラインは元横浜フリューゲルス、佐川急便東京フリエの高田が率いる4ライン。システマティックに守ってくるDF陣 の前に、得点は容易ではないかとも思われた。最初は。ドリブルの上手さが光る高野とやや下がり目でやたらと運動量の激しい本多の2トップにボールが入ると危険な匂いを放つ。

しかも、この2人が前線でボールをキープすると、すぐさま花渕、桐田らが有機的に連動した動きでスペースを作り始める。スピード、技術、組織。これまでの相手とは、やはりモノが違う。

立ち上がりは、高野がエリア内に侵入しシュートを放つなど、ソニー仙台ペース。しかし、今日の佐川東京は、左右のスペースを広く使って中盤を組み立て、試合の主導権を握り始める。 ポゼッションで上回ろうと前がかりなディフェンスラインの裏に鈴木俊からたびたび良いフィードが入る。 山根の、スルーパスに抜け出した馬目が角度のないところから狙う。津村のフィードに馬目が飛び出す。久保寺の右からのクロスにフリーの馬目がヘッドで狙うが、キーパー。 馬目が元気だ。得点の予感が美しいピッチから立ち上る。

好事魔多し。ペースを握りつつあると思われた23分。先制点はソニー仙台。花渕からのスルーパスがラインの裏に出る。PA内ゴール左のスペースでこれを受けた危険人物の本多はオフサイドにかかった。 …と思った。が手前タッチラインにいた副審の旗は上がらない。結局、入ってきた桐田にボールがわたり、先制。エアポケットの失点だ。

不運な失点、でしかなかったためか佐川東京にカゲりはない。35分。腰を痛めた戸田に替わって、エースマサオが登場。そのままシャドーの位置に入ると、持ち前のドリブルでつっかけ、攻撃にスパイスを加える。 ケガ明け一発目だが、調子そのものは良さそうだ。一点取ったソニー仙台バックラインは早くも下がり、中盤も前に人数をかけない。この「見切り」が、あとで試合の流れを大きく左右することになった。

1-0、前半終了。戦術的な交代ではなかったものの、マサオが入ったことにより前線にタメができ、流れは良くなっていたので、後半の盛り返しが充分期待できた。

後半、ソニー仙台は、前半かなりキいていた本多がなぜか下がり、石原を投入。 攻勢を強める佐川東京。前半以上に、サイドチェンジを多用し、左右から波状攻撃を仕掛ける。 54分。津村に替わって田中マサ投入。早速、右サイドからPA内にフリーで侵入し、シュートを放つも惜しくもゴール左にそれる。 一点が入りさえすれば、勝てる。そんな雰囲気だ。

中盤でつなごうとすると、ソニー仙台の選手は、あからさまなファウル(特にバックチャージが多い)でこれをさえぎる。 今日の主審は、やや神経質に笛を吹きカードを出す傾向があったので、これは、と思っていたら、出ましたソニー仙台、大谷が意図不明の遅延行為による2枚目のイエローでsent off! 時間は57分。いっつあそにー。

リードを奪って、ややディフェンシブになっていたソニー仙台が10人。京都戦の時にも同じシチュエーションがあったが、フットボールにおいてこれは必ずしも有利な条件にはなりえない。 京都のときとの違いは、京都が弱者の論理で引きこもりのDFからカウンター発動だった(どちらにしろゴール前にやたらと人数をかけて守るので一人減ったことが即問題にはならない)のに対して、 ソニー仙台は、ある程度中盤から連動した組織で守ろうという意図があった。

ソニー仙台の最終ラインはボールサイドに寄って守る傾向があり、ラインがバラけるタイミングが遅い。そのため、サイドの裏のスペースは手薄でたびたびそこを佐川東京がついた。 大谷は、前半から中盤のディフェンスを担っていた一角だったので、このタイプの守り方をするソニー仙台にとって、退場は特に痛手だったにちがいない。

さらに、佐川東京のサイドチェンジ多用と、フィードもおりまぜた立体的な攻撃が、最終ラインに揺さぶりをかけ、風穴を開けた。 時間がたつにつれてサイドのスペースはもはやフリーパスの様相を呈していた。後半、馬目とツートップのような形になっていたマサオが切り込み、シュートを放つ。 ついに61分。左の米山からのクロスが後半トップ下的なプレイが多かったPA内の山根の足元にピタリと入る。山根が右足ダイレクトでこれを叩き込み、ゲット。待望の今季初ゴールは値千金の同点ゴール。

さらに10分後、71分。気を良くしたか、めずらしく山根が蹴った右CKは、グッと急カーブを描きゴールから逃げる。思わずおおっ!と快哉を上げる。相手DFのクリアは不十分で、PA内フリーのマノの後方に、 マノはふりむきざま左足でこれを蹴りこみ、ついに逆転。

76分。追加点を狙いマノに替わって笠木を投入、さらに攻め込む。

一旦守りにギアを入れたソニー仙台は、こうなってはペースを変えることは出来ない。反撃を試みるも、個人突破中心で単発に終わる。 試合への「見切り」が早くなければ、もう少し違った展開だったかもしれない。退場も審判の特性からすれば、 突発的な事故とは言えない。事実、ジャッジはオフサイド判定も含めて全般的に佐川東京に辛かった。ソニー仙台のフットボールは確かに高度だ。個人技も高い。 しかし、試合全体の流れを読み、ゲームを構築するという意味では、佐川東京の方が一枚も二枚も上の大人のフットボールを展開していたと言える。

ロスタイム、ソニー仙台はキーパー内田まで攻撃参加をみせた。後の祭りである。

1-2。西が丘に続き、注文どおりの展開で勝利。新メンバーがまたしても結果を出した。津村はつなぎとフィードに、久保寺は攻撃参加に(CKからヒールで狙うシーンも) 前節以上の出来を見せた。そして、ゴールこそなかったもののマサオが今季最も良い動きを見せた。

駒沢で迎え撃つ次節の相手、首位を走る大塚はついにジヤトコの軍門に下り、去年から続く連続無敗記録もストップ。勝ち点差は7。俄然、面白くなってきた。

追伸

2年前に七ヶ浜に訪れたときも感じましたが、ソニー仙台の運営は素晴らしく、ホスピタリティにあふれたものでした。 試合終了後の多忙時にもかかわらず、公式記録を分けてくれた美しい女性のスタッフの方、ありがとうございました。 そして、いろいろと親切にしてくれた地元ファンの方、ありがとうございました。また、いつか。

時岡コーチ、初勝利おめでとうございます。大貫監督、今日も良い内容でした。はやく良くなってください。(K)




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