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JFL 第21節 23/09/2003 13:00 K.O. 佐川急便東京SC 2-4 愛媛FC 海老名運動公園陸上競技場 曇り・強風 佐川急便東京SC 3−4−2−1システム 2-4。実にフォローのしようもない負け方である。 こういう場合、ファン心理としては、例えば「4点取られたあとに2点取ったので…」とせめてもの反撃にスポットを当てたり、 ピッチや天候のコンディションそのものを主な理由としたり、「相性が悪い…」と言って終わらせてしまいがちだ、正直、 その気持ちはわかる。が、少し違う。自分は素人なので、大したことは書けない。だが、周囲の声も含めてちょっと考えてみたいと思う。 確かに、ピッチの悪さと強風は、試合の流れにかなり影響していた。ハッキリ言って、佐川東京はピッチコンディションが勝敗を大きく左右するチームである。 なにしろ過去の実績が物語っている。ホーム夢の島でさえ、状態の悪かった前期最初は勝ち点を稼がせてはくれなかった。 西が丘や駒沢、アウェイでもJのホームとして使用されているようなスタジアムとの差は歴然としている。内容が違う。最大の理由は、やはり「慣れ」であろう。 前期やはりピッチ状態に苦しみ敗れた愛媛戦の後、フリーペーパーのインタビューで馬目茂樹に話を聞くと、「人工芝でやってるからじゃないですか?」という答えが返ってきた。 佐川東京は、普段の練習を新砂運動場の人工芝コートで行っている。ボールがまっすぐに転がることが前提のフットボールになるのは自然のことだ。 だが、JFLの試合会場を考えれば、芝が悪い時の策をもっと練った方が良い。この試合では、オフェンスと言うよりディフェンス時にその影響がモロに出たように感じる。 ボールのバウンドに微妙な感覚のブレが生じ、奪いに行くタイミング、ディレイを掛けたりコースを消したりという判断に遅れと狂いが生じたのではないか。 佐川東京のディフェンスは、ベタッとストッパーが人について一枚余らせて…、とかそういった類ではないし、ガツガツと先に当たっていくタイプでもない。 あくまでも、相手の動きを見定めてのカバーリングを旨としている。この守り方と、このところのラインを上げ中盤をコンパクトに保とうという意図が裏目に出た。と、見ている人はいた。 愛媛は中盤でボールを奪うと手数をかけずにゴール前までボールを運び、早いタイミングでガンガンシュートを打ってきた。前半16分の兵頭のミドルによる先制点を見て、 「どうせラッキーパンチさ」とタカをくくっていたが、そうではなかった。意図有る試合運びを、ワンボランチの前に3人がいて中盤のサイドもガッチリ抑える布陣が遂行し、点を重ねた。 こうしていろいろと考えをめぐらせると、決してただ単に「相性が悪い」ということではなく、理由があるのだと思えてくる。手の内を読まれていたか。 翻ってオフェンス面はどうかというと、個人的に一番気になったのはトップを張る笠木新だった。別に悪かったと言うことではない。むしろキッチリとポストを決め決定機を演出した動きそのものは「良かった」。 前半。トップの仕事に専念した笠木はいくつかあった自らシュートを狙っても良い場面に、そうしなかった。そのため、愛媛のキーパーとディフェンスはトップにボールが入った時はシュートの警戒をしなくて良かった。 ポストを入れられてもその後を狙えばよかった。守りやすかったはずだ。 もし、多少ムリな体勢でも狙う姿勢を見せていれば、違ったであろう。笠木のスキルからすれば出来ないことではない。 チームプレイや約束事をこなすのは大事だが、それに拘ってプレイが小さくなるのはつまらない。それをタマにはぶち壊し、 自分が点を取るんだ、試合を決めようという気持ちが欲しい。去年のように。出来るはずだ。 さて、試合終盤に2点を取ったことで、0-4にくらべて多少体裁は整った、得失点差という意味でも意味のないことではなかった。 だが、当然のことだが、2点を取ったことで大量失点の事実はぬぐえない。佐川東京の3バックを統率するキャプテン鈴木俊は、試合前、今季の失点の多さを気にかけている様子だった。 佐川東京は、相手の1点を抑えることを前提に、こちらのチャンスをいかに確実に得点に結びつけるか?ということをテーマにしたリアルなフットボールを目指している。 このテーマを実現する方法論は沢山あるはずだ。今は試行錯誤している段階だ。失点の要因はDF個々の能力の低さではない。「守り方」の問題ではないか? JFLに昇格してから3年が経つ。今やこちらの注文通りの試合が出来ることの方が少ない。相手のシステム、スタイル、環境…いろいろな要素が絡まって紡がれる90分を キメ細かに戦って欲しい。たとえ4点差から追いついたとしても、それは厳密には佐川東京の試合ではない。 佐川東京はクレバーなチームだ。こんなふうに素人がいろいろと生意気を書くまでもなく、敗北から学ぶべきことは多かったはずです。こんな試合をするチームじゃないと思っています。 あざやかなリスタートを心から期待しています。(K) 東京Raiders制作による当日配布された東京レイダーズの「紙」はこちらからダウンロードできます。PDF化されていますので、Acrobat Reader等をお使いの上ご覧ください。 |