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JFL 第23節 04/10/2003 13:00 K.O. 佐川急便東京SC 3-2 ソニー仙台FC 鴨川市営陸上競技場 晴れ 佐川急便東京SC 3−4−2−1システム どーにも締まらない2試合をしてしまったあとの鴨川。復活を遂げるか?それともズルズルと行ってしまうのか?GKは体調不良の加藤竜二に替わって佐野智之が登場。 公式戦出場は、屈辱を味わった2002年の天皇杯予選青梅FC戦以来。天皇杯で輝き天皇杯に泣いた男が、ゴールマウスに再び立った。気合の入った様子が見て取れる。 最近行われた国体では東京代表として出場しており、グッドセーブを見せていたようだ。また、左のストッパーにはケガの川村ゴンに替わって冨山が入った。 先発トップは笠木。 南国の午後は、秋の日差しとカラッとした風が吹き抜ける、なかなか爽やかな「フットボール日和」であった。 アウェイにもかかわらず行われた、ソニー仙台の阿部と花坂に対する「JFL100試合出場」の花束贈呈セレモニーの和やかムードを打ち消すように、試合開始からガツンと行ったのは佐川東京だった。 前線から積極的にプレッシャーを掛ける。ボールを奪ったら、少ないタッチで即展開。中盤から前の選手それぞれの動き出しが早く、小気味よくパスがつながる。ご無沙汰していた鴨川のピッチコンディションは 極めて良好(あくまで前に比べて、だが)。短めの芝の上を心地よくボールが転がる。やや下は硬めか? これはイケルと期待感に胸躍る立ち上がり、4分。いきなり先制パンチが決まる。左サイドに流れていた津村からの絶妙なロングクロスを最前線PAやや手前中央でCB2枚に正対していた笠木がポスト一発ヘッドで左のスペースに流すと、 フリーで待ち構えていたのはマサオ。これを右足ダイレクトで叩くと、見事ゴール右スミに突き刺さりアッサリ先制。見事すぎる一連のプレーであった。 対するソニー仙台は前回対戦時とは違う4-2-3-1のフォーメーションであった。高田率いるフラットな4ラインディフェンスの前にはボランチが2枚。前線には今季9得点を挙げている本多がいて、 その後ろ1.5列目には花渕。守備的になった。ソニーはおなじみの4バックラインを上げ、中盤をコンパクトに保とうという意図はいつもと変わらずといった感じだったが、それに対して佐川東京のパス回しに対応しきれなかったと言うことか、 中盤での組織的な守備は機能していなかった。前線からのプレッシャーが感じられなかったあたり、もしかしたら、前回対戦などから「佐川東京は序盤からは来ない」とでも思っていたのか?甘いな。 先制しても、攻撃の手を緩めるどころか、ますます、拍車を掛けていく佐川東京。熊谷の出来が目覚しい、積極的に動き回り、クリエイティブな展開を図る。まさにピボーテ。 これに対してトップとシャドー、両ワイドが鋭く呼応して、スペースを作り出す。イメージのシンクロ【←(c)湯浅健二】がテンポの良いパス交換を構築する。俺たちはこれくらい出来るんだぜ、とでも言うようなこれ見よがしなハーフコート・フットボール。手前の佐川東京陣内にボールは、来ない。 ソニーのバックラインがあくまでもラインコントロールによる守備を崩さなかったせいか、スルーパスで裏取り放題といった感じだった。佐川東京の追加点も時間の問題かと思われた37分。単発ながらも反抗を試みるソニーのセットプレイ。左サイドでのフリーキックからファーに放たれたボールはソニー石川のアタマを経由してニアサイドに折り返される、 とそこにはなんと「ど」フリーで2枚飛び込んできた。桐田があわせて同点。悔しがる佐野。正直なところ、マークミスと言えるだろう。佐野と冨山の入った守備陣に連携がまだ構築されていなかったということか? どれだけ優位にゲームを進めていても、勝敗を分けるのはひとつのゴールが決まるか否かだ。9割こちらのゲームをしていてもほぼ唯一のチャンスを決められただけで同点。 フットボールとはそういうものだ。が、そんなわかりきったことはスタンドの我々よりも、当然ピッチ上のイレブンの方がよく理解していたようで、すぐにまた攻勢を取り戻す。 前半終了間際のロスタイム。中央でキープしたマサオからのスルーパスで山根がウラに抜け出す。ソニーGK千葉恵二が慌てて出てくるも、山根はこれを冷静に抜き去り、あとは無人のゴールへ流し込むだけ。あっさりと2-1。 後半、佐川東京の優勢は変わらない、が、もう無理にポゼッションに拘らず様子を見る。泰然とソニーの反撃を受け止める。ソニーは60分に中盤の阿部を下げて前線にドリブラー高野を投入。 2トップにシステム変更。その後、ターゲットマンの小林、オフェンシブの木村を投入し反撃を試みる。 佐川東京は68分、ポストプレーに冴えを見せていた笠木に替えて馬目を投入する黄金パターン。これがまたしてもハマッた。終盤86分には山根からのスルーパスにマサオが独走。左のゴールラインギリギリのところでGK千葉と一対一になるも、心憎いばかりの中央へのパスを選択。 身体ごと投げ出すようにしてこれをゴールに押し込んだのは馬目。ドロクサカッコイイ彼らしいゴールで3-1。 その後、ソニーも意地を見せる。途中出場の高野から中央木村へ、この時、それまで非常に完成度の高いディフェンスを見せていた中盤と最終ラインがエアポケットに入ったようにボールウォッチャーになっていたようだ。木村の強シュートは一旦はポストに嫌われるも、 抜け目なく走りこんでいた桐田がまたしても決め3-2。88分。数字の上では一点差だが、のこりわずかで同点に追いつかれた前節の轍は踏むまいということか、この後はキッチリ守備に専念し試合終了。 実に完勝であった。ほぼ完璧だったオフェンス陣の中でも山根は出色だった。ディフェンスでもその力をいかんなく発揮し、プレス、インターセプトと素早くボールを奪うと効果的なタメ、創造力に溢れたパス出しで佐川東京の攻撃を演出し、1ゴール1アシスト。 思えばシーズン前の練習試合からここまできて、彼のプレーにはまだ新鮮な驚きと発見がある。なんと引き出しの多いフットボーラーだろうか。受身になってしまった終盤の失点はいただけなかったが、本当におもしろいゲームだった。(K) 東京Raiders制作による当日配布された東京レイダーズの「紙」はこちらからダウンロードできます。PDF化されていますので、Acrobat Reader等をお使いの上ご覧ください。 |