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tOkYo rAiDeRsによる観戦試合のメモです。次節のためにウソをつくこともありますのでご了承ください。


JFL 第19節  24/07/2004 18:00 K.O.

佐川印刷SC 0-3 佐川急便東京SC

鶴見緑地球技場 晴

皮膚の上に、もう一枚の皮膚をまとっているかのような、この地域特有の重苦しい暑さは、夕方になっても未だ濃厚にその空気をあたりに漂よわせていた。それでも風が吹いていたので、大分マシという事だった。

鶴見緑地球技場は、佐川印刷が普段使用する会場ではないそうである。はじめて見るそのスタジアムは、いかにもJFLクラスといった感じのこじんまりとしたサイズではあったが、なかなかどうして、スタンドとピッチの距離の近さと、キツめのスタンドの傾斜はかなり良い感じであった。 ゴール裏やバックスタンドは存在しない。フェンスを隔てたすぐ隣には、おそらくベランダからは試合が丸見えであろう位置にマンションが聳えていた。悪くない(笑)。ピッチが若干荒れ気味であったのがタマに傷だが、こうした「丁度イイ感じ」のハコに思いがけず巡りあえるというのも、JFL観戦の妙味と言えば妙味かもしれない。

さて、前節岩瀬では不運な失点を喫してYKK APに惜敗した佐川東京ではあったが、調子自体は決して悪くない。むしろ良い。対する佐川印刷は中盤の要、大槻をサスペンションで欠くなど苦しい布陣。スタンド中央最上段からは偵察に訪れた次節の相手、佐川大阪の遠藤監督が視線を送る中、キックオフ。

立ち上がり、ケガ明けの鈴木俊が戻った最終ラインがズル下がりしてしまい、やや印刷の攻勢を許す。印刷はシンプルにボールをタテに運び、早いタイミングでフィニッシュを狙ってくる。ただし、決定機には至らない。対する佐川東京も竹谷が積極的にシュートを狙う。挨拶代わりのミドルが印刷ゴールを脅かす。湿気を伴う暑さ、という要素が心理にあったのかもしれないが、お互い様子を見る、といった感じの序盤であった。

なかなかラインを上げられなかったDF陣ではあったが、時間が経つとキッチリと高い位置で保てるようになっていた。サスペンション明けの加藤が出す、位置修正の指示の声が閑静な住宅街に響く。まだ決して万全とはいえなさそうではあったが、読みと視野の広さで、中払が今日も効いている。彼が出足の良いパスカットをいくつか見せ、なおかつ奪ってからの素早いパスレシーブでリズムをもたらし、そのため中盤をコンパクトに保つ事が出来たといえる。 バイタルに憂いがなくなったことで、熊谷が自由に攻撃的な仕事が出来るという効能もあった。佐川東京に入ってから初めてかもしれない「本来の位置」に入った山根の動きも実に鋭く、運動量も多い。結果2アシスト。終盤には池田のコーナーキックから華麗なジャンピングボレーを放つも、印刷GK齋藤のビッグセーブに阻まれるというシーンも。

26分には、GK加藤がPA外のボールを処理した際に足を痛め、途中退場。佐野がスクランブル。並みのチームならばここで気もそぞろになってしまうところだが、 佐野は別。安心して任せられるのは大きい。この試合でも遠目からの印刷のシュートを華麗に防ぎ、無失点を達成した。

中払、熊谷、山根。3人のそれぞれの個性が上手くマッチした中盤が機能しはじめるとゲームの主導権は、佐川東京へ徐々に傾いていく。序盤は、パスをつなぐにしても、安全パイのパスに偏ってスペースを使ったダイナミックな展開が見られなかったが、時間が進むにつれて持ち前のワイドな展開が見えてきた。印刷も、当初は4バックがなんとか高い位置を保とうとしていたため、両チーム非常に狭いスペース内での中盤のせめぎ合いが続いた。36分、印刷がやや攻勢にかかった後、最終ラインと前線がやや間延びしたところを、熊谷が前を向いて長駆ドリブルで仕掛ける。得点の匂いが立ち上る。 竹谷にクサビを入れた後の、リターンを左サイドに抜け出た山根へスルーパス。これを受けた山根が相手DFとGKの間に絶妙なクロスを入れる。そこへ馬目が飛び込んで頭で合わせてゲット!得意のカタチで先制。スタンドを指差しガッツポーズの馬目。キャプテンマークが眩しいぜ(笑)。

追加点は、前半終了間際、この日右サイドで攻守にわたって思い切りのいい動きで輝いていた井上典也が、敵陣深い位置で、ロングスロー。PA内に伸びていったボールを竹谷と印刷DF伊藤が競る。ボールは最終的には伊藤の頭にあたり、あわれゴールへ…。形はともかく、ロングスローからの得点というのも珍しい。久々登場となった井上典也は、これ以外にも、ボディバランスを生かした突破や、鋭いクロス、または積極的にシュートを狙うなど右サイドで起点となった。

後半。佐川東京の選手は出てきたのに、しばらく誰も出てこない印刷選手。「試合放棄?」の声さえ飛んだが、なんとか修正しようとロッカールームが紛糾していたのかもしれない。しかし、試合は時間が進むにつれて、ますますハーフコート、ワンサイドの色を強めていった。ほとんどピンチらしいピンチもないまま、中央からサイドから攻撃の手を緩めない。63分。池田のコーナーキックからのこぼれ球を、山根がPA外から右足で強烈なミドルシュートを放つ。ゴール前に詰めていた井上典也が頭でコースを変えてゲット。大当たりである(笑)。 印刷は、佐川東京キラーの上赤坂をはじめ、攻撃的な選手を投入してくるも、安定した中盤からDFラインの守備の前にさしたる形も作れなかった。佐川東京は、システム変更も見せ、攻勢を緩めない。結局後半だけで14本ものシュートを放つが、これ以上の得点はなし。相手の攻撃陣の不出来を考えても、もう1、2点は欲しかったというのが正直なところである。

終盤、あとはゲームを閉じるだけ、というところで、池田が相手DFのチャージを足に受け、いたむ。やっとの思いで立ち上がり、ピッチ外に出ようとする。そこへ、赤いユニホームが駆け寄ってきた。印刷GK齋藤誠一であった。何をするのかと思いきや、痛そうにしている池田を後ろから肘で乱暴に突いて押し出すという荒技に出た。見事な逆ギレである。 当然、池田も怒り、一触即発の空気が流れる。時間稼ぎとでも思ったのだろう。こっちは追加点が欲しいんだ。そんなことするかよ。むしろサンドバックになっていた印刷にとっては得失点を考えたら時間を稼いでもらった方が良かったのではないだろうか?違うか?味方の不甲斐なさに腹が立つのもわかるが、こちらの大事な選手に当たられては困る。齋藤は、池田がピッチの外に出ようというわずか数秒の間のために「わざわざ」自分の持ち場であるゴール前からやってきたのである。ご苦労な事だ(笑)。そんな事をして自分がイエローでも食らったらどうするつもりだったのだろう?つーか、マジ、キモイんですけど(苦笑)

0-3。の完勝。立ち上がりにややモタついた感はあったが、今やこのクラス(キーパーが逆ギレするあたりも含めて)のチームであれば、ほとんど問題なく勝てるところまで来た。その事を確認できただけでも暑い中遠征してきた甲斐はあったというものだ。

追伸 新世界のねぎ焼き「ふじ村」はあいかわらず旨く、しかもおばちゃんのトークはますます絶好調で、しっかり佐川東京の事も覚えていてくれた。その事を確認できただけでも暑い中遠征してきた甲斐はあった?というものかもしれない(笑)(K)




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