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tOkYo rAiDeRsによる観戦試合のメモです。次節のためにウソをつくこともありますのでご了承ください。


JFL 第25節  23/10/2004 13:00 K.O.

ソニー仙台FC 2-2 佐川急便東京SC

仙台スタジアム 晴

「こういうお楽しみがなきゃ、来なかったスよ」

午前11時過ぎ、仙台駅近辺の路地裏にある某店にいた僕は、ジョッキの中で元気良く泡をはじけさせている琥珀色の液体と、その奥でぐるぐると回る寿司を見やりながら、 冗談めかして言ったのだった。

今日は来られないという別の人から、「仙台の某店は、ネタのレヴェル高し」という情報を事前に頂いていた。 仙台への遠征は、七ヶ浜もふくめて3度目だが、牛舌ばかりというのでは能がない。 チーム状況が底を打っている今、自分自身、なんとかモチベを上げようとこうして努力をしているのだ(?)まあ、なんだかんだ言って行く訳だが(笑)。

鴨川の寿司もなかなかだが、ここもまた強敵だった。地物のえんがわやびんとろ、あなご、ぶりといったタレント集団による波状攻撃をビールジョッキ二杯でやっつけ、 先のW杯におけるイングランドのファンの如く、ビール臭い息を吐き散らかしながら地下鉄に乗り込む。

静謐の中に佇む仙台スタジアムに、まばらながらもファン、およびソニーの社員さんが集まりつつある様子が、 車窓から見えた。本当に惚れ惚れするようなハコである。ゴール裏の距離がやや遠いという以外には、 非の打ち所がないのではないか?願わくば、こうしたハコが東京の23区内に、できれば都心に出来やしないものか? いや、出来なければいけないのではないか?いつもそう思う。

都心のスタジアムで躍動する、青い佐川東京のイレブン…。万余の観衆からは絶え間なく拍手と歓声が…。 そんな妄想?を脳裏に描いているうちに、電車はホームに滑り込んでいた。いかん、ビールを飲みすぎただろうか?(苦笑)

故障者が相次いでいる佐川東京だが、一部主力が戻ってきつつあった。序盤から両サイドをワイドに使い、 チャンスを掴みかけるが、あと一歩が足りない。いつもながら、基本に忠実なソニーが、中盤のポジショニングで佐川東京の攻勢を耐え忍び、 シンプルかつスピーディな速攻で、こちらを脅かす。前節同様、局面で思い切りの悪さや判断のズレを見せる佐川東京とは対照的に、 ソニーの前線は思い切りよくガンガン勝負を仕掛けてくる。序盤にチャンスを掴みきれなかった佐川東京は、徐々にソニーにペースを与えてしまう。

先制したのはソニー。左からのクロスに、中盤から飛び出してきた花渕があわせてゲット。 このとき、花渕は完全にフリーで、ポッカリ空いたこちらのバイタルエリアに進出していた。相手の前線2枚とサイドのボールホルダーへのケアに最終ラインが当たっていた以上、ボランチのどちらかがこれを押さえなければならなかった。 昔良くやられたパターンに懐かしさすら感じる。中払は、ケガだろうか?欠場。

百歩譲って、1点目は仕方がなかったとしても、2点目も全く同じカタチというのはどうだろうか?見た目としては、2点目の方が派手で、難易度が高そうであったが、 最初の失点で、学習しなかった佐川東京がむざむざと与えた、「無駄な失点」であろう。

前節同様、20分程度で2点を先行される展開となった。しかし、ここから先が全く違った。 「1点を取れば、何とかなる。時間はまだある。」こう言って、萎えそうになる気持ちを鼓舞していた 佐川東京のファンの気持ちは、ベンチも持っていたようで、前線でポイントになりきれなかった尾上を早々に下げ、竹谷が緊急発進。

期するものがあったのだろうか?前線で長身を投げ出すように戦いつづける竹谷の姿勢が、試合の空気を一変させ、流れを呼びこむ。 戸田も必死にゴールに迫る。前半は、無得点に終わったが、竹谷の頑張りに望みをつなげる。

後半、アタマから河合がボランチに入り、山根が一つ前に。この交代が、試合の肝となる。前線で竹谷がボールを収め、 中盤では河合がシンプルにボールを捌いたことで前半とは全く違うリズムが生まれる。別のチームになった。この交代が相乗効果となって、井上が目覚める。 ダイレクトでクロスを何度も上げ、ソニーの最終ラインにボディブローをくらわせる。

65分。河合のパスを、竹谷がアタマで右サイドに流すと、スペースに走りこんだ井上がクロス。ソニーDFが辛くも弾き返したところを、 そのまま右に流れていた河合が、左足でクロス!鋭くゴールに向かってスワーブ(金子勝彦調)のかかった弾道がファーへ。 そこにフリーで飛び込んできた池田がヘッドで合わせてゲット。

怒涛の攻勢をかける佐川東京。ソニーは沈黙。70分、本当にキレていた井上からの鋭いクロスがファーへ抜けていく、これにやはり走りこんだのは池田!左足で合わせてドッピエッタ。 同点。その後も終盤、ケガ明けの馬目を強行投入する等、攻めたてるが、一歩及ばずドロー。終了間際、ソニーが意地の反撃を試みるが、佐野が身体を張って守りきった。 試合を通じて冨山の戻った守備ラインは安定を取り戻し、粘りとオフサイド奪取が復活。鈴木俊の的確なカバーリングが、たびたびソニーの反撃の芽を摘んだ。

結果的には、余計な2失点目がなければ…、ということであったが、後半の戦いぶりには、底を打ったチーム状況にあって、一筋の光を見出す事が出来た。ベンチワークも冴えていた。 最初から、この布陣で…、などとあとだしジャンケンのようなことを言うが、まあ、わかっていたら苦労はしない(笑)。満足いく結果ではなかったが、納得することは出来た。すっかり試合前の酔いも覚めていた僕は、仙台駅で新幹線を待つ間、缶ビールをもう1缶空けた。 試合前にも味わったビールのほろ苦さが、今は心地よかった。(K)




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