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第83回天皇杯全日本サッカー選手権2回戦 26/09/2004 13:00 K.O. 流通経済大学 0-2 佐川急便東京SC ひたちなか競技場 雨 いろんな意味で微妙な立地に有るひたちなか競技場は、J2水戸のホームとしても 使用される会場であるらしい。荒涼とした大地をふきぬける冷たい風雨に乗って、Bon Joviの曲が流れていた。 佐川東京にとっては3度目となる天皇杯の緒戦の相手は、茨城代表の流通経済大学(以下RKU)であった。強化の甲斐あり、ここ数年で急激に力をつけてきている大学勢の筆頭格である。 関東大学リーグでは、9節を終了した時点で駒澤を上回る2位。天皇杯予選ではリーグ首位の平山相太擁する筑波大に完勝して勝ちあがってきている。そしてなにより、佐川東京の今年最大の発見、 池田昌広の出身校である。 注目の選手は、なんといってもFC東京の強化指定選手としてすでにJの舞台を踏んでいる栗澤僚一であったが、彼にとっては良い日ではなかった。 もちろん、栗澤のレベルが水準に達していないとかそういうことではない。中払ら、佐川東京の出足の良い中盤の守備の前にその色を消されていたのだ。 さて、大学勢との対決という事で、嫌な感じがしていたのも確かだ。それは、主にJのクラブ等が学生に負けたり 苦戦した場合に良く言われる、学生勢の特色「運動量が豊富」「組織的」などといったある意味ステレオタイプな先入観に支配されていたからだろう。 もちろんどの大学チームもそうだとは言えないのだが…。思い込みは、良くない。 とりあえず、この試合に関して言えば、むしろ社会人の佐川東京の方が「らしい」試合ぶりをしてみせたのであった。 強い追い風を利して、ロングボール主体で裏スペースにFW難波を走らせるRKU。それに対して、中盤のプレス合戦で優位に立ち、 ところどころミスはあったものの、パスをしっかりとつないで、両翼をワイドに使ってより多くチャンスを演出して見せた。 2トップは笠木、戸田コンビの登場となった。立ちあがりこそ連携の面などで大丈夫かな?と思っていたが、時間が経つに連れて それは杞憂である事がわかった。お互いの動きでフリーになった片一方が、クロスに飛び込んで決定機を作り出す。 このところ好調を維持している熊谷による、中盤でのタメと捌きのさじ加減が効いていた。その熊谷が右に流れ、グラウンダーのクロスを入れると、 ファーサイドで滑り込んでゲットしたのは起用に応えた戸田だった。 不出来だった栗澤に対して、攻守に縦横無尽の動きを見せていたのは元チームメイトの池田大先輩だった。後半、突き放す戸田のダイレクトボレーは、 ふわりと上げられた池田のクロスからであった。栗澤は後半右サイドに張るようにシフトしていたが、そこでの池田とのマッチアップも、ほぼ先輩が勝ち、風格を見せた。 終盤、久々登場となる河合がチェイシングや、スペースへの走り込み、など良い動きを見せた。最後まで攻め切っての勝利。4点5点取っていても良かったくらいの展開であったが、 無失点であった事を評価したい。次は西が丘に戻っての中京大戦、こちらも曲者である。だが、学生さんには申し訳ないが、こちらはJ1に当たるまでが予選だ。 この日のような「らしい」試合をして、勝ち進んでいきたい。そう意気込みつつそそくさと会場を後にした。(K) |