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第83回天皇杯全日本サッカー選手権3回戦 10/10/2004 18:30 K.O. 中京大学 2-3 佐川急便東京SC 国立スポーツ科学センター西が丘サッカー場 雨/曇り 知る人ぞ知る、コワモテ?の名将城山監督&元名古屋の沢入コーチ率いる中京大は、デンソー、駒澤大を相次いで撃破し、ここまで来ていた。 JFL入りを目指している。ここ最近も多くの選手をJに輩出している。…そんな情報が漏れ聞こえてくるだけに、若干不安はあった。 佐川東京は、後に聞いた話ではあるが、にわかにDFラインにケガ人が続出したという理由で、なんと馬目が左ストッパーに入るという 超スクランブル布陣でこの試合に臨んだ。当然のように右から攻められたが、馬目本人は意外なほど、と言っては失礼だがかなりの奮闘を見せていた。 ラインが乱れていた部分は仕方ないといったところか。 序盤、両チームともにややバタつきを見せ、落ち着かない立ちあがりという感じではあったが、 中京大の中盤のプレッシャーがかかり始めると、本当に久々に佐川東京がポゼッションで押されるという展開に なった。やはり、中京は強かった。単純に運動量が多い、というだけではない。組織でのプレッシャーの掛け方、 ボールを奪った後の迷いのない早さ、テンポ良くワンタッチで濡れたピッチをすべるショートパスの連続、 タイヤゴナルに裏を取るFWの早さ、巧みさ…。完成されたハーフカウンターの鋭さは、タイプ的にはJFLで言えば今年のYKKに似ているだろうか。敵ながらアッパレだ。 …おっと、いかんいかん(笑)。これは一発勝負だ。どんなカタチでも絶対に勝たなければならないのだ。敵に見とれている場合ではない。 佐川東京では、前線の竹谷の頑張りが目に付いた。個人的には、単なるつぶれ役、ポスト役のみに終わって欲しくはない存在だが、やはり前線でポイントとなる 彼の存在は大きい。競り勝った後のボールを上手く活かせないという問題はあったが、ともかく、トップにボールを入れるというパターンが 確保できていたのは大きい。ミスや不運も重なり、何度も裏を取られ、紙一重の危ない場面をかいくぐった佐川東京だが、前半終了間際に左CKから竹谷がヘッドを決めて先制。 久々に結果を出した。 これで、一安心、と思いきや、中京の鋭い速攻から、右からのロングクロスからのヘッド&中央を割られてのミドルのこぼれを押し込まれ、遂に逆転を許してしまった。 しかし、ここからが佐川東京の真骨頂。お家芸の逆転劇は、「中京のようにやって欲しい」というファンの願いを知ってか知らずか、ダイレクトのパスのつなぎから、 戸田と竹谷が狭いスペースでワンツーを決めて右サイドの裏へ抜け出す。右から上がったクロスをファーに入ってきた池田が見事に決めて、同点ゴール。 意気消沈したか?これまで、縦横無尽に駆けずり回っていた中京イレブンの動きが目に見えて鈍った。若さであろうか。最初から、90分持つとは思えなかったが…。 こうなると話は早い。最後には相手のハンドで得たPA手前からの直接FKを、またしても池田が左足で決めて逆転。良くも悪くも、ある意味これぞ佐川東京というスリリングな 展開で最後にはモノにした試合であった。「どんなカタチでも勝つ」というのが一発勝負のカップ戦における正しい姿、とは何度も言ったが、それにしても、両者ともに随所にミスはあったものの おたがいの特徴が良く出た好ゲームではあった。悪天候の中、聞けば昼に行われた他会場とのハシゴ観戦を強行したツワモノが多かったという西が丘の観衆の表情はいちように満足げであった。 出来れば、こういったなじみのあるハコでJと…、と思ったが、会場の都合により、次回は味の素で磐田とリマッチということになった。今度こそ負けられない。 それにしても、池田って凄いね。(K) |