
|
第83回天皇杯東京都予選”東京都サッカートーナメント”社会人予備戦 21/08/2004 14:00 K.O. ウェルネス青梅FC 1-2 佐川急便東京SC 江東区夢の島競技場 晴れ 2年前は、クレイコートで青梅に敗れた。去年は、エリース、国士一軍、ルミノッソと、当時誰が何と言っても強力過ぎる連中との紙一重の戦いを強いられた。 東京都から天皇杯に出場して、なおかつJチームにあたる迄辿り着くというのは、本当に過酷だ。誰に言えばいいかは不明だが、文句の一つも言いたくなる。(苦笑)全国一の試練の場、それが東京予選である。 とは言え、この一発勝負のシビれるような雰囲気も悪くはない、というファン心理(?)もあるにはある。また、今年の場合は、むしろ少しでもガチ試合をやっておいた方が良いという状況もある。まあ、それも勝てれば、の話なんだが…。 さて、この試合、佐川東京はこれまでのメンバーからベテラン勢がお休みとなり、若手主体の布陣へのターンオーバーを敢行した。一発勝負の試合で、ターンオーバーとはかなり思い切った。びっくりした。が、いろいろ考えてみると、あり得ないことではない。 そして、勝ったので断じて正しかったという事である。暑さの中での試合であったということ、守備的な格下相手にフレッシュな布陣で攻め切るということ、単に若手の奮起を促したかったという期待、といったあたりが主な理由であろう。ただ、残念ながら、最後の一つは期待外れに終わったが…。 さて、当日僕は、仕事の都合ですっかり遅くなってしまい、着いたときには丁度ハーフタイムに入ったところであった。夢の島競技場は、選手や関係者の出入りする玄関口がピッチレベルにあり、ガラス戸一枚隔てただけなので、その向こうにロッカールームへと引き上げる選手の様子や表情が見えた。首を傾げたり、やや深刻な様子で話しながら戻ってくる姿が見えた。 それで、なんとなく察しはついた。スタンドに入ると、キツイ日差しが入り込む客席に座っている人は少なく、あえて、後ろの通路に立ってみている人が多かった。いつもと明らかに違う、妙な雰囲気だった。どんよりと、重苦しい空気が漂っていた。何人か知った人にいろいろと話を伺うと一様に芳しくない、ということであった。 スコアは1-1。得点者はマサオ(見たかった…)。後半、いろんな人の話しから、ほぼ想像した通りのそのままの展開で試合は推移した。4−4−2の守備的な青梅が、佐川東京の中盤でのつなぎのミスや、フィニッシュへの手間取りを狙って、身体を投げ出すようなディフェンスからボール奪取→大外アタックを基調としたカウンター一発狙い。この繰り返しで時間が過ぎた。 かといって、青梅の守備が鉄壁だったかと言えば、裏を取れるシーンは多かったし、青梅の攻撃が危険だったかと言えば、ただひたすらに愚直なカウンター一本槍で攻撃の人数も少なく、普通は怖くない、という感じであった。が、これに容易く何度も裏を取らせたあたりは、DFラインの軽さ、だが、急造ぶりのせいとは言える。 超決定機を一、二度許すが、相手のフィニッシュのミスに助けられる。佐野は安定。 焦れる佐川東京。池田、山根あたりが何度も個人突破を試みるが、一対一の勝負にはほぼ100パーセント勝てるのだが、フィニッシュor突破、もしくはパスの判断が悪く、結局青梅が築いた人の壁の前にボールを失ってしまう。暑さが運動量の少なさを招き、スペースが生まれない。それに伴い、連携の悪さ、クロス、ドリブルを仕掛ける位置とタイミングにさらなるズレが生じ、またリズムの悪さを招く。 悪魔のサイクルが濃厚にピッチを支配する…。 それにしても暑い。日差しが強く、風がない。ここ夢の島は東京湾岸なので、海風が期待できる場所ではあるのだが、海面が凪いでいるときは完全な無風となり、むしろ暑い。 青梅がもうすこし走ってこられたら本気でおダブツだったかもしれないが、足が止まってくれて助かった。とはいえ、こちらも鈍っている。しかし、中盤に田中雅之を投入したあたりから、中盤のパスのテンポが良くなり、得点の匂いが生まれてきた。なんとかなりそうじゃねーの、とか思っているうちにロスタイム。 セットプレイから最後には途中出場の小幡が押し込み、なんとか、トドメを刺した。それにしてもロスタイム決勝ゴールというが好きなチームである(笑)。どんな形でも勝てばいいのだ。 さて、この試合。若手の奮起とまで言えるものは遂に見られなかった、が、終盤、流れでそうなったという感じではあるが、中払、田中のダブルボランチの前を山根が位置する中盤は、面白いな、と感じるものがあったり、それなりの発見は所々にあったような気はする。さて、次回の相手は国士舘(Aチーム)。今回の結果からチャンスを掴む者はいるのか? ベテラン勢の奮起はあるのか?J1との対戦に辿り着くには、あと3つの勝ちが必要である。スリリングな連続ドラマは、来週に続く。あ、いや、できれば無難に進んでほしいんですが…(苦笑)。(K) |